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電話転送・電話代行付きバーチャルオフィスの選び方【2026年版】

比較/選び方

バーチャルオフィスで固定電話番号を持ちたいなら、「電話転送」と「電話代行」の違いを理解したうえでサービスを選ぶ必要がある。電話転送は月額1,000〜3,000円程度、電話代行は月額3,000〜10,000円程度と費用差が大きく、自分の業種や電話の頻度に合わないプランを選ぶと無駄なコストが発生する。この記事では主要サービスの電話オプションを比較し、業種別の選び方を解説する。

電話転送と電話代行の違い

まず、この2つのサービスは根本的に仕組みが異なる。混同したまま契約すると「思っていたサービスと違った」という事態になりかねない。

電話転送(自動転送)

バーチャルオフィスが発行した固定電話番号(03や06など)への着信を、あらかじめ登録した携帯電話や自宅の電話に自動的に転送するサービスだ。電話に出るのは自分自身。24時間転送される設定が一般的で、転送時の通話料は別途かかる場合が多い。

電話代行(秘書代行)

専門のオペレーターが契約者の会社名で電話に応対するサービスだ。「○○株式会社でございます」と社名を名乗って受電し、用件・相手先・折り返し先をメールやチャットで報告してくれる。自分が電話に出る必要がないため、商談中や作業に集中したい時間帯でも取りこぼしがない。

項目 電話転送 電話代行
応対者 自分自身 オペレーター
月額費用の目安 1,000〜3,000円 3,000〜10,000円
通話料 転送先までの通話料が発生 基本料に含む(超過分は別途)
対応時間 24時間(自動転送) 平日9:00〜18:00が主流
向いている人 自分で電話対応できる人 電話対応の時間を減らしたい人

主要サービスの電話オプション比較

レゾナンス

電話転送に最も力を入れているサービスの一つ。転送電話セットコースは月額3,190円(税込)で、専用の03/045番号の貸出しと24時間自動転送がセットになっている。さらに、貸出番号を発信元として表示する「発信表示機能」があり、携帯から折り返す際も固定電話番号で発信できる点が強い。電話秘書代行のオプションも用意されており、月額5,500円程度から利用可能だ。

DMMバーチャルオフィス

固定電話セットプランとして、受信専用の市外局番付き番号の発行と24時間自動転送を提供していた。ただし、2026年3月26日をもって新規受付を終了している。2026年夏頃に新しい固定電話サービスの提供を予定しているとのことで、電話サービスを重視する場合は動向を確認したい。既存契約者はそのまま利用継続が可能だ。転送料金は携帯宛が17.6円/分(税込)、固定電話宛が8.8円/3分(税込)。

GMOオフィスサポート

自社での電話転送・電話代行サービスは提供していない。ただし、クラウドPBXサービス「03plus」と提携しており、月額1,078円(税込)から03番号を取得して利用できる。GMOの住所利用プラン(月額660円〜)と組み合わせると、月額1,738円〜で住所+固定電話番号を持てる計算になる。電話代行が不要でコストを最小限に抑えたい人に向いている。

ナレッジソサエティ

千代田区の住所で03番号を取得でき、電話秘書代行サービスも充実している。月額4,950円のバーチャルオフィスプランに電話秘書代行をつけると月額9,900円程度。対応品質に定評があり、士業や法人間取引が多い業種で選ばれている。

サービス 電話転送 電話代行 月額目安(税込)
レゾナンス ○(24時間) 3,190円〜
DMM △(新規受付停止中) ×
GMO(03plus連携) × 1,738円〜
ナレッジソサエティ 4,950円〜

固定電話番号を取得する3つの方法

バーチャルオフィス経由で固定電話番号を取得する方法は大きく3パターンある。

1. バーチャルオフィスの電話転送プランを契約する

レゾナンスのように、住所利用と電話転送がセットになったプランを選ぶ方法。1つの契約で完結するため管理がシンプルだ。バーチャルオフィスの住所と同じ市外局番の番号が割り当てられるのが一般的で、名刺の住所と電話番号の整合性が保てる。

2. クラウドPBXサービスと組み合わせる

GMOオフィスサポートのように電話サービスを自社で持たない場合、03plusやClocall、BasixといったクラウドPBXを別途契約する方法がある。月額1,000〜2,000円程度で03番号を取得でき、スマホアプリから発着信可能。バーチャルオフィスと別契約になるため、コスト最適化がしやすい反面、契約が2本になる管理の手間はある。

3. 050番号(IP電話)で代用する

市外局番にこだわらなければ、050番号のIP電話アプリ(SUBLINE、SMARTalkなど)を使う方法もある。月額基本料0円〜数百円で電話番号を持てるため最もコストが低い。ただし、050番号は「固定電話ではない」印象を持たれる場合があり、法人間取引では信用面でマイナスになることもある。

番号選びのポイント

取引先からの電話が多い業種(士業・コンサルなど)は03/06の市外局番付き番号を強く推奨する。EC運営やWebサービスなど、電話が少ない業種なら050番号やメール対応のみでも問題ないケースが多い。

業種別・おすすめの電話サービス

士業・コンサルティング

クライアントからの電話が頻繁に入る業種は、電話代行付きのプランが効率的だ。商談中や外出中でも取りこぼしがなく、折り返し先を正確に記録してもらえる。ナレッジソサエティやレゾナンスの電話秘書代行オプションが候補になる。月額費用は高くなるが、1件の取りこぼしが数万円の機会損失になり得ることを考えれば、十分にペイする。

EC・ネットショップ運営

特定商取引法の表記に電話番号が必要だが、実際の問い合わせはメールやチャットが中心。電話転送のみで対応できるケースがほとんどだ。GMOオフィスサポート+03plusの組み合わせなら月額1,738円〜で固定電話番号を持てる。

フリーランスエンジニア・デザイナー

クライアントとの連絡はSlackやメールが主流で、電話の必要性は低い。050番号を持っておく程度で十分なことが多い。電話サービスのコストを削り、住所利用プランのみ(月額660円〜)で契約するのが合理的だ。

契約前に確認すべき5つのチェックポイント

  • 転送料金の従量課金:月額費用とは別に、転送時の通話料が1分あたり8〜20円程度かかるサービスが多い。月間の受電件数が多い場合、従量課金の方が割高になることがある
  • 発信表示の対応:折り返し電話をかける際に、固定電話番号を発信元として表示できるかどうか。携帯番号が表示されると、せっかく固定電話番号を取得した意味が薄れる
  • 電話代行の対応時間:多くのサービスが平日9:00〜18:00対応。土日祝や夜間は留守番電話になるケースがほとんどだ。BtoC業種で土日の電話が多い場合は対応時間を要確認
  • コール数の上限:電話代行プランでは月間の受電件数に上限が設定されていることがある(例:月50件まで基本料金内、超過分は1件200円など)
  • 番号ポータビリティ:サービスを解約した際に電話番号を引き継げるかどうか。多くのバーチャルオフィスの貸出番号は解約時に返却が必要で、名刺やWebサイトに記載した番号が使えなくなるリスクがある

電話サービスの選び方まとめ

電話サービスの選択は「自分がどれだけ電話対応に時間を割けるか」で決まる。自分で出られるなら電話転送で十分で、コストは月額1,000〜3,000円に収まる。電話対応を任せたいなら電話代行で月額3,000〜10,000円。そもそも電話がほぼ不要なら050番号か、電話サービスなしの最安プランで問題ない。

2026年4月時点では、電話転送を含めたワンストップ契約ならレゾナンス、コスト最小で固定電話番号だけ欲しいならGMOオフィスサポート+03plusの組み合わせが有力な選択肢だ。DMMバーチャルオフィスは電話サービスをリニューアル準備中のため、夏以降の新サービスに注目したい。